人工甘味料スクラロースはヤバいかも?!

人工甘味料スクラロースはインスリン感受性を損なう

結論


スクラロースはグルコース代謝に影響を与える可能性があり、先行研究で報告された知見を裏付けている。インスリン感受性の低減を確認し、これらの代謝変化のメカニズムを探求するにはさらなる研究が必要である。この試験はNCT02589002としてwww.clinicaltrials.govに登録された。

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スクラロースは1976年にイギリスでテイト&ライル社により、砂糖を基に開発された人工甘味料の一つで、24時間後にほぼ100%が代謝・分解されることなく排泄されるため血糖値やインスリン値にも影響を与えないといわれてます。 

American Journal of Clinical Nutrition
2018年9月Volume 108/Issue 3
Sucralose decreases insulin sensitivity in healthy subjects: a randomized controlled trial 

結果

スクラロース群がインスリン感受性の低減が有意。
・スクラロース群:中央値-17.7% (-29.3% to -1.0%)
・対照群:中央値-2.8%(-30.7%〜40.6%)

インスリン感受性とは

「インスリンの効き具合」を意味する。つまり膵臓からインスリンが血中に分泌されているにもかかわらず、標的臓器のインスリンに対する感受性が低下すると、その作用が鈍くなっている状態を意味しています。

インスリンの効きが鈍くなると、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となってしまいます。膵臓が疲弊してしまいます。

インスリンは細胞内に栄養取り込むサインを出す大切なホルモン。

背景:目的

最近ノーカロリー甘味料の代謝効果について疑問の声が上がっている。
目的は、スクラロースがグルコース代謝に与える影響を評価すること。

設計:
少量のノーカロリー甘味料を常習的に摂取している健康な被験者(33名/グループ)を被験者としたランダム化比較試験

方法

介入群(33名)には1 日摂取許容量の15%のスクラロースを市販のサシェを使用して14日間摂取してもらった。
介入前後にブドウ糖負荷試験を行い、グルコース代謝(インスリン感受性、グルコースに対する急性インスリン応答、DI値、およびグルコース有効性)を評価した。

グルコースに対する急性インスリン反応は、スクラロース群のテスト遵守率が高かった被験者では、577 mU · L-1· min (350–1040 mU · L-1· min)から671 mU · L-1· min (376–1010 mU · L-1· min) に増加した(P = 0.04)。

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