ATP?エネルギーの仕組み

食べたものがエネルギーになるが、直接ではなくATPに変換されてからエネルギーとして使われる

エネルギーの供給経路は3つ 人は3つのマルチシステムを持っている

  • ATP-CP系
  • 解糖系
  • 酸化系

3つのマルチシステムを状況に合わせて使い分けて動いてる。

ATPとはアデノシン三リン酸

アデノシン3リン酸→アデノシン2リン酸へ分解されるときにエネルギーに変換される

アデノシンに3つのリン酸が付いているもの

アデノシン3リン酸を再合成する3つのシステムがある

ATPいかに作り出すかということが大事になる。ATPがなくなるとエネルギが作り出せなくって動けなくなる。
3つのマルチシステムは、使った ADP(アデノシン2リン酸)をATPに作り直す方法。

ATP-CP系

およそ〜7・8秒以内の運動

筋肉内貯蔵しているクレアチンリン酸を使ってアデノシン3リン酸(ATP)を作り出す。素早くATP作り出せるので高出力で短時間の爆発的に動かせる。およそ〜7・8秒以内の運動時間に対応してそれ以上は作り出せない。それぐらいの量しか貯蔵できない。

ゆえに、ATP-CP系は、単位時間あたり、かなり多くのATPが要求されるような運動、具体的には、100m全力疾走や1〜2レップしかできない高重量トレーニングなどで優位に働く。

解糖系

解糖系では、筋肉中に蓄えられているグルコースの多糖である「筋グリコーゲン」を分解してグルコースを作り、それを解糖系で分解してATPを作ります。

筋グリコーゲンは、グリコーゲンホスホリラーゼやヘキソキナーゼ・ピルビン酸キナーゼ…など様々な酵素によって、グルコース→ピルビン酸へと変換され、その過程でATPを生成する。

具体的には、800m走や10レップ〜中重量トレーニングなど、全力に近い運動で優位に働く。

運動後1分~2分程度持続します。この短期間のエネルギー産生は酸素を消費せずに行われるため「無酸素運動」とも呼ばれます。解糖系も「嫌気解糖系」といって、酸素が無いためピルビン酸までではなく、乳酸が産生されます。

乳酸自体はATPの生成するために使われますが、分解して生成するのが間に合わずどんど蓄積されて動けなくなってしまう。

酸化系

酸化系は、筋グリコーゲン(ピルビン酸)と、体脂肪(脂肪酸)を使う方法です。

筋グリコーゲン→ピルビン酸になるが乳酸も同時に生成する。酸素使える条件が揃えば乳酸はもう一度ピルビン酸になる(好気的代謝)

体脂肪に触れていきますが、体脂肪は、ホルモン感受性リパーゼと呼ばれる酵素によって脂肪酸に変換されます。そうして変換されたピルビン酸と脂肪酸は、筋肉中にあるミトコンドリアという名の細胞組織で、さらにアセチルCoAと呼ばれる物質に変換されます。

脂肪からもエネルギーを取り出せるので、これが有酸素運動は脂肪燃焼に効果があると言われる理由です。脂肪燃焼するには有酸素運動が必要ということです。(β酸化は酸素がなくても進行するが代謝物であるアセチルCoAはTCA回路(好気的)で消費されるため)

酸化系は、かなり複雑な反応を経てATPを生成するため、単位時間あたりのATP生成量は、3つの供給経路の中で一番少なくなっています。

そのため、多くのATPを必要とするような激しい運動においては、酸化系だと供給が間に合いません。しかし一方で、ウォーキングやゆったりとしたサイクリングなど、強度の低い運動では優位に働きます。

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